親父の小言

 

大めしは喰うな、冷酒は後で効く、火は粗末にするな、初心は忘れるな、人には腹を立てるな、恩は遠くから返せ、


人に馬鹿にされていろ、年忌法事は怠るな、家業には精を出せ、働いて儲けて使え、人には貸してやれ


ばくちは打つな、おおめしは食うな、世話やきにこるな、家事は覚悟しておけ、戸締りに気をつけろ、拾は届け身につけるな


何事も身分相応にしろう,神仏はよく拝ませ、朝は元気はよくしろ、風吹きに遠出するな、亭主はたてろ、後始末はきちんとしろ、


水は絶やさぬようにしろ、戸締りに気をつけろ、自らに過信するな、怪我と災いは恥と思え、袖の下はやるな貰うな、


書物を多く読め、難儀な人にはほどこせ、貧乏は苦にするな、借りては使うな、義理は欠かすな、大酒は飲むな、


人の苦労は助けてやれ、年寄りはいたわれ、家内は笑って暮らせ、出掛けに文句を言うな、万事に気を配れ、泣きごとは言うな


女房は早く持て。人には腹を立てるな、産前産後は大切にしろ、不吉は言うべからず、病気はよくよく気をつけろ